2008年5月10日土曜日

82億円

国土交通省が公用車の運転を業者に委託する費用として06年度に約169億円を支払い、このうち約半分の82億円が道路特定財源を原資とする道路整備特別会計(道路特会)から支出されていたことが分かった。道路特会だけでみると、契約額の上位3社が全体の8割を受注しており、この3社には同省のOB計55人が天下っていた。落札率が約99%に達するケースもあり、同省と天下り先企業との不明朗な関係が浮き彫りになった。
 国交省の資料によると、運転委託費用は地方整備局や国道事務所などの出先機関分が計167億円(385件)、本省分が約2億1500万円(2件)。道路特会のほかは一般会計と治水特別会計から支出されていた。
 道路特会からの支出が多かった3社は▽日本道路興運(東京都新宿区、受注額約40億円)▽北協連絡車管理(札幌市北区、同約16億円)▽日本総合サービス(東京都品川区、同約12億円)で、天下りの人数はそれぞれ25人、14人、16人。
 同省は84年から運転手の採用をやめ、民間への業務委託を始めた。主な業務は、職員が用地交渉に行く際などの公用車の運転で、大半の入札は業者を指定して行う指名競争入札だった。
 参院財政金融委員会で、業務発注の不透明さを指摘された山口河川国道事務所(職員約130人)が発注した運転業務については、3社による指名競争入札が行われ、日本総合サービスが約8000万円で落札した。落札率は98.81%と談合が疑われるような値だった。
 このほか、日本総合サービスは同事務所から、電話交換と独身寮清掃の2業務も計976万円で受注。指名競争入札に参加したのは同社と日本道路興運の2社だけで、落札率はいずれも99%台だった。【田中謙吉】
毎日新聞 2008年5月10日
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